プロジェクターやディスプレイでPS5・Nintendo SwitchをプレイしつつPCに収録もできるように配線してみた

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ゲーム機とディスプレイ・プロジェクター・PCの配線 図解 ガジェット

わたしは自分の部屋でゲームも仕事もできるような環境にしています。PCにモニターが2枚、プロジェクターと100インチスクリーン、さらにゲーム機はPS5とNintendo Switchがあります。ゲームをディスプレイでもスクリーンでもプレイできるようにしたほか、ゲーム実況用にPCにゲームの映像・音声をキャプチャーして収録できるようにしました。どのような機器を用いて配線しているのかご紹介します。

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PS5やスイッチをプロジェクターやディスプレイで快適にプレイするための配線

この記事で紹介するセッティングは以下のような目的を満たすことができます。

  • ゲーム機をディスプレイとプロジェクター両方で使えるようにしたい。
  • ゲームの映像をパソコンで収録・配信したい。
  • PS5の4K 60Hz HDRの映像品質に対応したい。
  • Nintendo Switchも遊びたい。

これらを実現するのがこの記事で紹介する機材・配線のポイントです。そんなに複雑な配線ではないのですが、なにが必要でどう配線するかをゼロから考えるのはなかなか面倒だった記憶があります。基本的にはそのまま真似すればお手軽に運用できて楽ちんだと思います。同様の環境を実現したい人はぜひ参考にしてください。

このセットアップで何か月も運用していて、とりあえず大きなトラブルはなく使えています。ちゃんとPS5の4K 60Hz HDRにも対応させて、プロジェクターとディスプレイ、パソコンのキャプチャーボードに出力できるようにしています。ただし1点だけたまに気になるデメリットがあるのでそれについてはあとで説明します。

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必要になるもの

必要になるもの、わたしが使っているものを書き出してまとめると以下のようになります。

  • HDMI分配器
  • HDMI切替器
  • キャプチャーデバイス(パススルー機能搭載)
  • HDMIケーブル
  • ゲーム機
  • ディスプレイやプロジェクター
  • パソコン

HDMI分配器(切り替え機能付き)

ゲームの映像や音声を、複数の出力先に、つまりディスプレイとプロジェクターに分配するための機器です。わたしは以下の分配器をつかっています。

「RATOC Systems(ラトックシステム)HDMI分配器 RS-HDSP22-4K」
参考:4K60Hz 2入力2出力 入力切替機能付 HDMI分配器(ダウンスケール対応)RS-HDSP22-4K [RATOC]

これは切替器の機能も兼ね備えています。

ラトックシステム RATOC Systems HDMI分配器 RS-HDSP22-4K
RATOC Systems(ラトックシステム)HDMI分配器 RS-HDSP22-4K
ラトックシステム RATOC Systems HDMI分配器 RS-HDSP22-4K
INPUTがふたつ、OUTPUTもふたつあります。

INPUT(入力)がふたつあるので二台のゲーム機に対応できます。あるいはゲーム機とDVDプレイヤーみたいな使い方もできますね。OUTPUT(出力)もふたつ。このおかげでディスプレイに出力したりプロジェクターに出力することができます。

こういう配線をしていると”IN”や”OUT”という表記がいたるところに出てきますが、よくわからない人は”IN”が「入り口」で”OUT”が「出口」だと覚えましょう。

もっともシンプルな配線だと、ゲーム機のHDMI OUTからゲームの映像が出力されて、ディスプレイのHDMI INに映像が入力される、という配線になります。こうしてゲームの映像がディスプレイで見られるようになるわけです。

キャプチャーデバイス

ゲームの映像をパソコンで収録したい場合はキャプチャーデバイス(キャプチャーカードやキャプチャーボードとも呼ばれる)をつかって、映像信号を変換してあげる必要があります。

わたしが使っているのは「AVerMedia(アバーメディア) Live Gamer Ultra GC553」。パススルー出力で4K(3840 x 2160) 60fps HDRやFHD(1920 x 1080) 240fpsに対応。収録は4K(3840 x 2160) 30fps HDR、FHD(1920 x 1080) 120fpsなどに対応します。
※詳しい仕様は「Live Gamer ULTRA(GC553) | AVerMedia」にてご確認いただけます。

特に重要なのは「パススルー」という機能。パススルーのおかげで収録の際に遅延のないゲーム映像を見ながらプレイすることができます。またパソコンの電源がオフの状態でもディスプレイにゲーム画面を映して遊べます。

AVerMedia Live Gamer Ultra GC553
AVerMedia(アバーメディア) Live Gamer Ultra GC553

GC553はとても高性能ですが、より高い性能を求めるなら「AVerMeda Live Gamer BOLT GC555」というキャプチャーデバイスがあります。Thunderbolt3接続でより高品質の映像を出力して、より高画質の映像収録・配信に対応します。
参考:Live Gamer BOLT – GC555 | AVerMedia

HDMIケーブル

ケーブルもあまり安物を選ぶと後悔するのでちゃんとしたものを選びましょう。特にPS5とかかわるところには性能の良いものを使わなければなりません。4Kの解像度やHDRに対応することなどを確認してから購入することをおすすめします。

例えばソニー製のHDMIケーブルを使っておけばPS5との組み合わせでは安心感があります。万が一なにか不具合があったときもサポートに問い合わせて対応してもらいやすいです(と思ってわたしは買いました)。

わたしが使っていて安定しているのはiVANKYのHDMIケーブルです。価格も比較的安いながらちゃんと使えています。ケーブルの長さのバリエーションがあるのも良いです。わたしは3mと7.5mのものを利用しています。プロジェクターを使っているとほかの機器と離れがちなので長いケーブルが使えると便利ですね。ただし7.5mはわたしの環境だとちょっと長すぎて余っているので4.5mでも良かったかもしれません。

プロジェクターやディスプレイ

PS5の高品質な映像を最大限たのしむには、できればプロジェクターやディスプレイも相応の性能のものが望ましいです。

わたしが使っているのは「Anker(アンカー)Nebula Cosmos Max」。それなりに高級な製品ではありますが、非常に鮮明な映像でとても満足しているプロジェクターです。
レビュー:Anker Nebula Cosmos Maxレビュー!本格なのに簡単に使える4K対応プロジェクター | 神戸ファインダー

ディスプレイは仕事用につかっている「BenQ SW321C」をゲームでも使っています。高品質でとても美しい映像を鑑賞できますがクリエイター向けのものなのでゲーム用途に限定して考えるとコスパはよくないですね。
レビュー:BenQ SW321Cレビュー!4K・32インチの大型カラーマネジメントモニター【提供】

もしゲーム目的でディスプレイを買うならわたしはたぶん「ASUS(エイスース)ROG Strix XG27UQ」や「Gigabyte(ギガバイト)M28U」を買うと思います。

わたしはあまり速い応答速度が必要なゲームをしないので、どちらかというと解像度とパネルの品質、HDR対応を重視して選ぶ人です。でもどうせゲーミングモニターを買うなら高いリフレッシュレートのものを使ってみたいので、そうなると現状はバランスの良いこれらを選ぶかな~という印象ですね。

あるいはもっと大画面の有機ELディスプレイにも憧れがあるので「Dell(デル)ALIENWARE AW5520QF」も気になります…

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ゲーム機とそのほかの機器の配線

それではこれらの機器をどう接続するかの説明です。

配線の図解

複数の機器を配線するときは、絵を描くとわかりやすいと思います。ということで参考までに図をつくりました。

ゲーム機とディスプレイの配線 図解

この図のように配線すればオーケーです。まずPS5やニンテンドースイッチなどのゲーム機につないだHDMIケーブルを分配器のINPUT(入力)に差し込みます。

HDMI分配器とケーブルの配線
HDMI分配器の配線(画像ちょっと間違えててプロジェクターとキャプチャー逆なのですが実用上では特に違いはありません。どっちでも大丈夫です。PS5とNintendo Switchも入れ替えても問題ないです。大事なのはINにゲーム機からのケーブルをつなぐこと)

そして分配器のOUTPUTにもHDMIケーブルを差込み、そのうちひとつはプロジェクターにつなぎます。さらにもうひとつのHDMIケーブルはキャプチャーデバイスの”HDMI IN”へとつなぎます。

キャプチャーデバイスのINとOUTの配線
キャプチャーデバイスの配線

キャプチャーデバイスのHDMI OUTからはディスプレイへとつなぎます。

キャプチャーデバイスとパソコンはUSBケーブルで接続しましょう。収録の方法や細かい仕様などについてはキャプチャーデバイスの公式ウェブサイトや説明書などをご参照ください。
参考: Live Gamer ULTRA(GC553) | AVerMedia

分配器の仕様や使い方についてはユーザーズマニュアルに説明されています。
参考:入力切替機能付きHDMI分配器 ユーザーズマニュアル RS-HDSP22-4K_v1a_ol

分配器の基本的な使い方としては”SELECT”ボタンを押すことで入力の切り替えが可能です。つまりPS5とニンテンドースイッチの切り替えを行います。わたしの場合だとIN1がPS5、IN2がニンテンドースイッチになっていて、”SELECT”ボタンを押して遊びたいほうのゲーム機に切り替えます。

機器の配置

ここまでで基本的な説明は完了です。ですが、実際に機器をつなぐとなるとその配置に悩むかもしれないので参考までにわたしの部屋の例をご紹介しておきます。

わたしの仕事部屋兼ゲーム部屋
わたしの仕事部屋兼ゲーム部屋
PS5とプロジェクター
PS5とプロジェクター Anker Nebula Cosmos Max。これらの機器は直接操作することはあまりないのでクローゼットの棚のなかに置いています。分配器もここに置きました。
電源延長コードと電源タップ

PS5やプロジェクターのAnker Nebula Cosmos Max、さらには分配器にも電源が必要なので、わたしは電源延長コードや電源タップを利用しています。

HDMIケーブルを壁沿いに配線
HDMIケーブルや電源ケーブルを壁沿いに配線
ニンテンドースイッチはデスク横のサイドテーブルに
ニンテンドースイッチはデスク横のサイドテーブルに。この裏にキャプチャーデバイスがあります。
PCディスプレイ2枚
左が通常のゲーム画面。右が収録ソフトを起動しているPC画面。
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気になる課題・不具合が起きたときの対処法

紹介した機器の配置・配線で基本的には快適に利用できているのですが、不具合も経験したので補足しておきます。

PS5をプロジェクターに出力して遊ぼうとすると、たまに音声が出ないことがあります。このときは分配器の電源ケーブルを一回抜き差しすることで不具合が解消されます。それだけで解決するので良いのですが、すこしめんどうくさく感じます。ディスプレイに出力する場合はこのようなことは起きませんし、スイッチをプロジェクターで遊ぶときにも特に問題は起きていないので機器の相性問題があるのかもしれません。改善するとすれば分配器を違うものにしてみても良いかもしれませんが、そこまで大きな問題ではないのでわたしは特に買い替えることなく現状維持しています。

またPS5やプロジェクターのシステムアップデートで微妙に不具合が起きたり解決する可能性もあります。例えば、同様の配線で以前はPS5の映像がプロジェクターに4K HDRとして出力できない問題がありました。このときはどこに原因があるのか調べるのに苦労しました。ケーブルもさまざまな種類を試しました。Ankerやソニーのサポートにも連絡したものの解決策はわかりませんでした。けっきょくPS5の新しいシステムアップデートが更新されたタイミングで解決しました。

参考:

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