個人的にお気に入りのガジェットブランド CIO から新発売の「SMARTCOBY Pro PLUG」を買いました。ACプラグが内蔵されていて、コンセントにそのままつなげられるモバイルバッテリーです。スマホやノートPC、カメラなどの充電に便利な製品です。使い勝手や類似商品と比べたときのメリット・デメリットについてレビューします。
コンセントのプラグが一体化したモバイルバッテリー
CIO の「SMARTCOBY Pro PLUG」はACプラグが組み込まれたモバイルバッテリーです。2022年5月25日に一般販売が開始されました。
本製品の特徴のひとつはACプラグが内蔵されていることです。モバイルバッテリーとしてスマホやカメラなどの機器を充電できるのはもちろん、コンセントにさせば本製品をAC充電器としてもスマホを充電できます。
バッテリーの容量は10,000mAh。スマホをおよそ2回ほどフル充電できる容量です(スマホの機種によって容量が異なるので小型のものなら2回以上、大型で高性能なものなら2回未満の充電容量に相当します)。
機器の充電につかえる出力端子はUSB-CとUSB-Aの2種類です。モバイルバッテリー本体の充電はACプラグをつかってコンセントから行います。
ふたつの機器の同時充電にも対応しており、しかもUSB-Cは同時充電の際も最大30Wの出力に対応しているので高速充電が可能です。USB-Aの出力は単独使用で最大18W、ふたつの機器の同時充電の場合で最大12Wです。
充電残量がLEDライトの色でわかる仕組みです。
製品本体はシボ加工のデザインで、傷が目立ちにくくなっています。
類似商品との比較 メリット・デメリット
「SMARTCOBY Pro PLUG」はUSB PD対応 30Wの高出力なのでノートPCの充電にも使えます。一般的な小型のモバイルバッテリーだと出力が低いものが多くて、スマホは充電できてもノートPCには非力で使えないということがよくあります。本製品はMacBook AirやSurface GoシリーズなどのモバイルPCであれば30Wの充電器で対応できます(MacBook Proなどより出力が求められるPCでは適切に充電できない可能性があります)。
筆者のSurface Pro7もふつうに充電しながら使用できました。CIO のSurface用充電ケーブルとあわせて利用しています。
またACプラグの出し入れがしやすいのも本製品の良いところです。
プラグの出し入れのしやすさは地味かもしれませんが、日常的に使う製品としてはこういうささいなところがとても重要です。ここの取っ掛かりが悪いといちいちストレスがたまって嫌になってしまうのですが、SMARTCOBY Pro PLUG」ならそのような心配はありません。
ACプラグ一体型の「SMARTCOBY Pro Plug」は、プラグのない「SMARTCOBY Pro」と比べるとやや大きくて重たいです。
また「SMARTCOBY Pro Plug」にはケーブル類がなにも付属しません。「SMARTCOBY Pro」は本体質量がおよそ180gで、さらにUSB-Cケーブルが付属します。
他社製品にもACプラグ一体型のモバイルバッテリーがあります。
- RAVPower ハイブリッド型モバイルバッテリー RP-PB125
- Anker PowerCore Fusion 5000
- Anker PowerCore III Fusion 5000
- Anker PowerCore Fusion 10000
容量が少ないものであれば、もう少し軽量でコンパクトになります。価格も安くなるのであまり性能にこだわらず気軽に利用することを重視するなら「Anker PowerCore III Fusion 5000」が良いかもしれません。
「Anker PowerCore Fusion 10000」はバッテリー容量、質量ともにCIO製品と同水準です。Ankerのほうは出力が20Wでやや下がりますがスマホ用としてはじゅうぶんです。またUSBケーブルが付属するのでそのぶんお得感があります。
CIO 大阪生まれの充電器メーカー
CIO はスマートフォンアクセサリ関連を中心としたデジタル製品の企画・開発・販売を手がける企業。充電器、モバイルバッテリー、ケーブル類などのメーカーです。
2017年に創業で、大阪に本社を構えています。スマホ関連製品だと最近は海外発のブランドが日本で人気を高めているので、CIOのような日本メーカーで意欲的な商品開発をしている企業は珍しいと思います。YouTubeやTwitter、LINEなどSNSアカウントもきちんと運用しているのが個人的には好印象です。
海外ブランドの製品にも良いものはたくさんありますが、日本ブランドに安心感を覚える人、できれば日本メーカーの製品を使用したい人には CIO の製品はぴったりだと思います。家電量販店でCIO製品が売られているところも見かけました。徐々にシェアを拡大しているのかもしれません。
付属品および製品の仕様
モバイルバッテリー本体のほか、日本語と英語の取扱説明書が付属しています。説明書は製品の仕様や使い方が丁寧に記載されていて、日本のメーカーらしさを感じました。
表:製品の仕様
型番 | SMARTCOBYPRO-30W-PLUG |
---|---|
内蔵バッテリー | リチウムイオン |
入力 ACプラグ | 100-240V 50-60Hz 3.33A |
出力 USB-C | Max 30W, 5V=3A / 9V=3A / 12V=2.5A / 20V=1.5A |
出力 USB-A | Max 22.5W, 5V=3A / 9V=3A / 12V=1.5A/ 5V=4.5A |
急速充電規格 | PD3.0 / QC3.0 |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
製品サイズ | 約79 x 79 x 26mm |
重量 | 約265g |
サイクル回数 | 約500回 |
蓄電時間 | 約2時間半 |
カラー | ブラック |
備考 | 同時充電:USB-C(Max 30W)+USB-A(Max 12W) 合計 Max 42W |
発売日 | ブラック:2022年5月25日 |
参考:SMARTCOBY Pro PLUG | 株式会社CIO(シーアイオー)公式HP 充電器・モバイルバッテリーメーカー
参考:スマホもPCもこれ一つで!新しい高出力ACプラグ付きバッテリーが登場|マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
コメント