さいきんケーズデンキの決算セールで冷蔵庫を買いました。筆者は普段はネット通販の買い物がほとんどです。なぜならネット通販は値段が安くて、スマホやパソコンで簡単に注文できてお手軽だからです。しかし、そんなわたしが今回はあえて家電量販店で買い物をすることで、ネット通販の最安値価格よりも安く冷蔵庫を買うことができました。筆者の実体験をもとにしながら、家電をすこしでもお得に買う方法を解説します。

わたしが買ったのは東芝の冷蔵庫の「VEGETA GR-V500GT」という機種。これは価格.comの最安値が186,800円です(2024年2月7日時点調べ)。それに対してわたしの量販店での購入価格は182,970円。しかも、ここからさらに3万円のキャッシュバックがあるので実質152,970円です。つまりネット最安値よりも33,830円もお得に買うことができました。
このブログでは、どのようにしてわたしが冷蔵庫を安く購入したのか、実体験に基づいて詳しくレポートします。ネット通販と比較しても負けないくらい家電量販店でお得に購入する方法を詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
いつのまにか冷蔵庫をほしくなってしまった我が家
実はそもそも冷蔵庫を買うつもりはありませんでした。最初はオーブンレンジを新調するつもりでした。レンジのドアがややがたついたり、朝いちばんにレンジを使おうとするとなぜかすぐ止まってしまったりとやや不調だったためです。

(筆者)
毎朝レンジのご機嫌をとりながら朝ご飯を温めてもらっていました。
このままだとレンジがいつ使えなくなるか分からない…現状はなんとかギリギリ使用できているものの、レンジは突然使えなくなってしまうととても困ります。さっそく新しいレンジを探すことにしました。
レンジを決めるために、お店で家電を見たり、ネットで調べたりしました。そんなときにある問題が起きました。とんでもなく物欲が膨れ上がってしまったのです。そもそもオーブンレンジに対してわたしはあまりこだわりがなかったので、妻に好きなものを選んでもらうようにしていました。しかし、妻から言われたのは「どのレンジが欲しいか」ではなく「冷蔵庫と自動調理器が欲しい」という話でした。

おっきい冷蔵庫とホットクックがほしいな!
おかしい。レンジを選んでいたはずなのに。どうして。
よくよく話を聞いてみると、妻は普段の生活の中で調理や食材の管理でいろいろと悩んでることがあったようです。妻は日ごろから我が家のおいしくて栄養のしっかりした食生活を支えてくれています。そんな愛しい妻の願いならぜひ叶えたい。冷蔵庫でもオーブンレンジでもなんでも買おうじゃないか。
そもそも新しい家電はわたしの大好物です。楽しいお買い物の時間の始まりだ!わーい。
満足いく買い物のために…冷蔵庫をネット通販最安値よりお得に買うぞ
妻とふたりでお店に行って冷蔵庫を選びました。お店の販売員さんや、メーカーの担当者の方からいまどきの冷蔵庫事情を教えてもらいました(日立の方のセールストークが聞いていて勉強になったしおもしろかった!)。
わたしのなじみのある冷蔵庫は、実家にある少し前の世代の冷蔵庫や、一人暮らしのときに使っていた小さめのサイズの冷蔵庫しかなかったので、最新の大きな冷蔵庫はどれも新鮮に感じて面白かったです。
奥さんがノリノリで冷蔵庫を見にたくさんの家電量販店をめぐってくれました。わたしも一緒に行ったり、ひとりでお店を見に行きましたが、奥さんがたくさんリサーチしてくれてありがたかったです。
決算セールが安い!
多くの家電量販店は2月から3月にかけて「決算セール」を開催しています。エディオン、ケーズデンキ、コジマ、上新電機、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなど大手家電量販店で買い物をするなら本決算を前にしたタイミングの「決算セール」がねらい目です。

2月~3月はその年度の最後の追い込みということで、お店はなんとか売り上げを出そうと必死です。すこしでも商品を売ってお店や販売員の実績を上げたいので大きく値下げしてくれます。年間を通じて特にお得に買い物ができるタイミングなのでわたしたちもこのチャンスを狙って買い物に出かけました。
この時期はせどりビジネスの人たちも転売目的でお店に足を運ぶ人が多いそうです。お得な商品はそれだけ早めに売り切れてしまう可能性があるのでお見逃しなく。
決算セールのタイミングでは、店側はすでに型落ちしたモデルや生産終了になったモデルなどを中心に売り切りを目指して価格を下げます。新商品を店頭に並べるために古い在庫を売らなければいけないからです。そういった理由もあって、決算セールでは型落ち品が特にお買い得です。次の段落ではこの型落ち品についてより詳しく解説します。
型落ち品はコスパが最高!
型落ち品は、最新モデルと比べて非常にお買い得です。特に生活家電は価格差が大きいわりに、性能差はあまりないので、型落ち品を買うメリットが大きいです。
わたしたちも型落ち品を狙って買い物に出かけました。実際に最終的に購入した商品も、ひとつ型落ちの製品です。わたしたちが選んだ冷蔵庫は東芝の VEGETA GR-V500GT という製品です。2023年5月に発売されていて、これの後継機の VEGETA GR-W500GT が2024年3月に控えているというタイミングでした。

価格.com で価格を比較するとそれぞれのモデルの価格差は約16万円です。
参考:価格.com – 東芝 VEGETA GR-V500GT 価格比較
参考:価格.com – 東芝 VEGETA GR-W500GT 価格比較
一方で機能面でどのような差があるかというと、実はほとんど違いがありません。ウェブサイトでそれぞれの製品ページの「機能一覧」を見比べると、両機種の機能差を調べることができます。新機種の優位点を探すと、冷凍庫の機能や無線LANの機能がわずかに改善されていることがわかります。しかし、それ以外の点ではまったく機能が変わりません。お店で東芝の方にも確認しましたが、メーカーの人もあまり明確には説明できないくらい両機種の違いはないようでした。

このように性能差はほとんどないのに価格が大きく異なるので、型落ち機種はとてもお買い得です。ほとんどの家電は発売から時間が経つほど価格が落ちるので、発売から1年弱経ったタイミングは特におすすめです。

参考:価格.com – 東芝 VEGETA GR-V500GT 価格比較
こういった事情があるので、ほしい家電があるときは家電の発売時期をチェックしましょう。例えば冷蔵庫のように、1年スパンで新商品がでる家電なら、発売から10か月、11か月くらい経ったタイミングがねらい目です。このあたりから徐々にセール品として価格が下がります。
もちろんちょうど新製品が出るタイミングが型落ち品を最も安く買えるわけですが、あまりギリギリすぎると今度は在庫がもう売り切れてしまうリスクがあります。続々と在庫がなくなって古い製品から新しい製品へと置き替えられているので、ほしい商品がある場合は早めに店舗へ行くことをおすすめします。実際にわたしが購入した冷蔵庫はそのお店で最後の在庫でした。
以上のように、冷蔵庫やエアコン、オーブンレンジ、炊飯器などを買うのであれば、型落ち品がおすすめですが、カメラやパソコンなどはすこし事情が異なります。生活家電と比較すると、カメラやパソコンの場合は価格差(世代差)に見合う性能差があります。つまり新しくて価格が高い機種のほうが古い機種よりもしっかり機能が充実していて性能が向上していることが多いです。予算しだいですがカメラやパソコンなら新しいモデルを買うメリットも大きいと思います。
ちなみに…新製品が安いケーズデンキ
型落ち品がお得なのは間違いありませんが、わたしたちは一応最新機種も検討しました。最新のモデルはたしかに高価格なのですが、メーカーがキャッシュバックキャンペーンをやっていたり、お店も販促に力を入れているので、しっかり値下げしてくれました。
我々が検討したのは東芝の冷蔵庫の VEGETA GR-W510FZS という商品です。これは2024年2月発売で、東芝冷蔵庫の最上位クラスであるFZSシリーズのモデルです。
こちらは店頭の販売価格が 360,800円でしたが、交渉の結果、店員さんが値下げしてくれて260,000円になりました。さらにメーカーキャッシュバック(FZSシリーズは2万円キャッシュバック)や自治体のエコ家電割り(3万円キャッシュバック)もあり、実質21万円で購入可能でした。
来店のタイミングではまだ未発売で店頭に実機が置かれていないくらいの真新しい商品ですが、ここまで値引きしてくれました。ケーズデンキは「新製品が安い」をキャッチコピーにかかげているだけあって、新製品をしっかりお得にしてくれるようでした。
かなりお得なのでこの最新モデルを選びそうにもなったのですが、それ以上に型落ち機種の「VEGETA GR-V500GT」がお得だったのでこちらを選びました。次の段落ではいかに価格交渉をしたのかについて解説します。

(筆者)
最新の冷蔵庫が21万円も魅力的だけれど、ほとんど性能の変わらない型落ち品が15万円くらいで買えるならやっぱり安いほうがいいな…
価格交渉でお得になった!
実は決算セールのタイミングでも家電量販店の店頭で掲示されている価格は、ネット通販と比べるとそこまで安くなっていないことが多いです。わたしが冷蔵庫を購入したお店もそうでした。セールで安くなっているものの、ネット通販の最安値と比べるとだいぶ高かったです。

画像にあるように、わたしが購入した東芝の冷蔵庫「VEGETA GR-V500GT」の元々の店頭価格は税込みで219,780円。これを交渉のすえに182,970円まで下げてもらいました。4万円近い値引きです(ここからさらに補助金による3万円割引も適用されます)。このように値札の価格からいかに安くしてもらうかが大事です。
価格交渉を難しいことのように感じる人もいるかもしれませんが、実はわたしたちは何も特別なことはしていません。

(筆者)
「この冷蔵庫を買おうと思っているのですが、もう少し安くなりませんか?」
こう言っただけです。本当にこの一言だけで大丈夫です。
価格交渉は店員さんにとっても日常茶飯事なので、「安くしてほしい」と言うくらいで嫌な顔をされることはありません。買う意思はあるけれど価格で悩んでいることを伝えて相談にのってもらいましょう。店員さんも商品が売れれば自分やお店の実績になるので可能な範囲で値下げするよう協力してくれます。本当にあっさりと値下げしてくれます。
もしできるのであれば、他店と価格を比較したうえで価格交渉してみてください。他店の価格を知っていれば、そこの価格よりも安くしてもらえないかと交渉することができます。「〇〇のお店ではこの価格だったのですが、もう少し安くしてもらえませんか?安くしてもらえるならこのお店で買いたいです」と伝えましょう。
わたしたちは最終的にケーズデンキで購入しましたが、それまでに近くにある他社の量販店にも行って、冷蔵庫の価格を記録してその都度店員さんに価格交渉しました。そうして出してもらった見積もりをもってから最後にケーズデンキに行ったので、他店舗よりも一層安い価格に下げてもらうことができました。
また、まとめ買いをすることで価格交渉することもできます。ほかにもほしい家電があれば同じお店で一緒に購入したいということを店員さんに伝えてください。複数の家電の売り上げが見込めるなら、店員さんもより頑張って値下げしてくれます。
わたしたちの場合は、もともとオーブンレンジを買い替えたいと思っていたので、冷蔵庫と一緒にシャープの「ヘルシオ AX-RS1A」を買いました。価格交渉のすえに冷蔵庫とオーブンレンジをネット最安値並みに買うことができました。
省エネ家電購入でキャッシュバックをもらえた!
各自治体によって省エネ家電の購入を補助する制度が実施されているのをご存じでしょうか。わたしたちの住んでいる自治体では冷蔵庫の購入に対して3万円ものキャッシュバックをしてくれるキャンペーンを実施していたので、これをありがたく利用させてもらいました。
対象となる家電や、どの程度の補助金が出るのかなどは自治体によって異なるのですが、なかなか大きな金額の補助があるので、ご自身のお住いの地域で利用できるかどうかぜひ確認してみてください。下記リンクから調べることができます。
参考:省エネ家電促進補助金制度一覧 | ヤマダデンキ
総合的に満足度の高い買い物にするポイント
わたしたちが買い物をしたケーズデンキは、無料でついてくる保証が長期で非常に充実しているほか、配送サービスもかなり丁寧で嬉しかったです。古い冷蔵庫やオーブンレンジのリサイクルもお店に手配してもらって安く抑えることができました。このあたりはネット通販ではなかなか対抗できない、家電量販店ならではのメリットだと思います。
お店でまとめ買いするかどうかは、価格ももちろんですが、保証や設置サービス、古い家電のリサイクル量などを込みで、総合的に比較して検討することをおすすめします。以下に家電量販店とネット通販の主な違いをまとめました。
家電量販店 | ネット通販 | |
---|---|---|
価格 | △ やや高め ○ セールのタイミングで価格交渉すれば安い | ◎ 安い!価格交渉の手間もいらない |
配送・設置 | ◎ 送料から設置まで無料 設置可能かどうかを事前に確認しに来てくれるサービスもある | ○ 送料は無料のことが多い |
リサイクル | ○ 対応 価格も良心的な傾向 | △ 非対応あるいは料金高め |
保証 | ◎メーカー保証に加えて、お店独自の保証を無料・有料でつけることができる 5年や10年などの長期保証にも対応 | ○原則としてメーカー保証のみ 保証期間は1年と短め |
省エネ家電補助制度 | ○ 利用できる ※対象の自治体、対象製品に限る | × 利用できない |
備考 | 店舗があるので商品の実物を実際に見たり手にとることができる。ただし、そのぶんお店の運営に費用がかかり商品価格は高めに設定されている。 | 注文の手続きが簡単でスピーディー。店舗がないので商品の実物を事前に見られないが、そのぶん価格は安い。 |
家電量販店とネット通販のそれぞれにメリットとデメリットがあるので、総合的に比較したときに自分にとってより満足度の高いほうを選ぶことをおすすめします。わたしも今回は家電量販店で買い物をしましたが、昔ひとり暮らしをするために家電を買いそろえたときはネット通販を選びました。手軽に楽に済ませたかったからです。
新社会人くらいの若い人が新しく家電を買う場合なら古い家電のリサイクルもありませんし、一人暮らしなら家電のサイズも小さいので設置もそこまで大変ではありません。価格交渉もないのでネット通販は手軽で良いと思います。
家庭ができて大型の家電を新しく買い替えたいような場合には、家電量販店での購入がとてもおすすめです。お店で商品を見る買い物の過程も楽しいですし、配送から設置、古い家電の引き取りまでやってくれるのは快適です。お店独自の保証制度も充実しているので、家電を長く安心してつかうことができます。
配送から設置までが楽でありがたかった
ケーズデンキでは大きな家電を実際に搬入できるかどうかを下見に来てくれる「設置搬入見積もり」というサービス(無料)があります。スタッフの方が来て、階段やドアの幅などを計測して搬入が可能かどうかを調べたり、搬入になにかオプション(例えば階上げなど)が必要であればその見積もりを算出してくれます。
我が家の場合は、ドアの幅が冷蔵庫の搬入にぎりぎりそうだったので、このサービスを利用して下見に来てもらいました。スタッフの方に実際に見てもらって搬入できることがわかったので、予定通りの期日に冷蔵庫を家に運んでもらうことになりました。もし当日になってから搬入が無理と言われたら怖かったので事前にその不安を解消できてよかったです。
いよいよ新しい家電が届く日はとてもワクワクしました。冷蔵庫のような大きな家電を買う機会は人生のなかでもそう頻繁にはないのでとても特別に感じます。

二人がかりで500Lもある大きな冷蔵庫を搬入して設置してくれました。丁寧に運んでくれて、段ボールなどの梱包資材も持ち帰って処分してくれたので助かりました。もともと持っていた古い冷蔵庫やオーブンレンジも回収してくれて本当に楽ちんです。
わたしたちがケーズデンキを選んだ理由 業界トップクラスの無料長期保証
家電量販店には独自の延長保証制度があります。ふつうネット通販などで家電を買うとメーカーの保証(基本的に1年)が付帯するのみですが、家電量販店ならそれに追加して長期保証(長いもので10年や11年)を得ることができます。お店によって保証制度が異なるのでよく確認して自分の希望に沿うお店を選んでください。
わたしが冷蔵庫を購入したお店はケーズデンキなのですが、10年の製品保証が付帯しました。保証の加入は無料で、面倒な手続きもありませんでした。特にすごいのは保証を受けられる回数に制限がないこと、さらには修理の金額にも制限がないことです。他店の保証制度では、有料の会員にならないと保証が適用されなかったり、修理の際に全額補償にならないケースがあります。
SNSでケーズデンキの保証の口コミを見てみると、エアコンや冷蔵庫が9年ほど経ったタイミングで故障しても保証のおかげで無料で対応してもらえたという報告が複数あります。
ケーズデンキの保証制度は家電量販店のなかでもトップクラスに充実しています。特に冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は保証期間が5年や10年と長いので特におすすめです。
冷蔵庫は機種によって5年保証か10年保証かの違いがあったので、わたしたちは10年保証の製品から選びました。

長期保証が魅力的なので冷蔵庫はぜったいケーズデンキで買いたい!
以上、冷蔵庫をケーズデンキでお安くお得に購入した話でした。
家電をお得に買う方法については、Yahoo!ニュースに詳しい記事を書いています。こちらもあわせてご覧ください。
参考:価格コム最安値よりお得に冷蔵庫を買ったぞ!家電を限界以上に安く買う方法を実体験から解説(Aki) – エキスパート – Yahoo!ニュース
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